間借りにしてよかった。
というのが、引っ越してきて1週間経っての感想。今回はしみじみ感じてることを綴ります。
わたしは生まれてこの方、1人暮らしをしたことがないので、ドイツでは1人暮らしするぞー！！と意気込んでいたわけですが、見つかったのは1人暮らしでもなく、WG (シェアハウス)でもなく、間借りの家。住所的に「c/o (care of... ...さんち)」となります。
先週引っ越してきたときは、夜は静かにドアを閉めなきゃいけない、とか、夜はWiFiを切って寝る、とか、この食器はこのブラシで洗っちゃダメ、とか、毎朝5分は窓を開けて部屋を換気すること、とか、色々気を遣うなぁ・・・と思っていたのですが、2日目にはもうそんなことどうでもよくなってました。全部当たり前で理に適ってることなので。
むしろ、誰かと一緒に住めるのっていいなーと。むしろ、わたしかなりラッキーなのでは、と最近は自分の運の良さにドキドキしてます。
一緒に住んでるのは60歳の女性。わたしより5歳上の娘さんがいます。ベビーシッターをしていて、オーガニック食品を扱うお店で販売員をしていたとのこと。なのでオーガニックすさまじく、安いスーパーでは食品買わないし、「BIO」とマークの入った野菜と飲み物であふれてます。日本の食品も豆腐を始め、「Azuki」「Wakame」「Soba」「Hijiki」などよく知ってらっしゃる・・・
毎朝、スパイスを擦るところからマサラチャイを作っていたり、蕎麦の実チャーハンを作っていたり、リンゴのコンポートを作っていたり。手間暇掛けて料理するのっていいなぁ、と思います。マサラチャイは毎朝わたしにも分けてくれるので、朝一で幸せいっぱいになれます。ありがたい。
オーガニックおたくな彼女ですが、買ったはいいけど食べないものもあるらしく、Wildlachs（よくわからないけど、聞くに天然の鮭。すこしパサついてるらしい）、Vollkorn cous cous（全粒クスクス）、Spinat（ほうれん草）をくれました。
わたしたちは一緒には住んでいるけど、それぞれのリズムで暮らしているので、食べ物もそれぞれで買ってます。タイミングが合えば一緒の机で食べることもありますが、食べてるものは別々、という感じ。まだ仕事ないので、食べ物分けてくれるとかもすごく助かる。。。
話は逸れますが、最近「あなた、ちゃんと食べなきゃダメよ！」とシリアスに言われる。わたしは気を抜くとタンパク質を全く摂らないということがざらにあり、あれ、機内食以来食べてないぞ、と慌ててスーパーでレバーペースト買ってみたり。
昨日はキノコが食べたくなって、買ってきて醤油バターにしてみたのだが、「タンパク質食べなさい。きのこには入ってないわよ」と言われる。笑
食べ物たまに分けてくれるけど、もしかして憐れまれてる？と最近思う。
話は戻り、一緒に住んでる人がオトナというのはすごくいいなと思いました。母親みたいな感じで、掃除とか料理の向き合い方に共感できるし、人生の先輩として色々話すのが楽しい。「日曜日はドイツの美術館はほとんど€1よ」と教えてくれたり、「図書館は月曜日は休みよ」とか教えてくれたり。ドイツの洗濯機は日本と全く違うので、やり方教えてくれたのもすっごく助かりました。
あと、助かるのがわたしのドイツ語を助けてくれること。今は就活準備とかもしてるのですが、ホテルのレセプションに興味があると言ったら「あなたドイツ語できて、英語もできて、日本語もできるんだからいいホテルにしなさいな！5つ星とか！」と。5つ星ホテルなんて考えたこともなかったけど、ん？挑戦してみるのはいいかも？と思ったり、モチベーション上げてくれるのにも感謝です。
住民登録に必要な書類も「ここって何書くの？」っていうのに答えてくれたり、「履歴書ちょっと見てくれない？」っていうのに応えてくれたり、ありがたやありがたや・・・
最初はひとりで自立した生活を送るんだ、と思っていましたが、頼れるものは頼ろう。と思うようになり、自分でできるところまでやってそれでもわからなかったら頼る、という方式にしてます。おばちゃんはセンシティブな人なので、いっぱいいっぱいそうなときはストレス掛けないように。
対してわたしは、IT領域でおばちゃんを助けてます。「PCが立ち上がらなくなった」とか「メーラーが突然開かなくなった」「電話機の日付と留守電を設定したい」とか。市役所の手続きはオンラインで予約できる、というのを教えてあげたり。「時間ある〜？？？」と助けを求められると嬉しいです。そしてやってあげるとすごい喜んでくれます。
同世代の人たちとシェアハウスもいいな、と思ってましたが、ここでよかった。ホントによかった。まだ1週間ですが、引き続き良い関係で住んでいけるといいなーと思います。
写真はおばちゃんが持ってるマグ。Katherine CastleのBirds of Worldのようです。かわいい。
