ドイツの婦人科はオープンだった
生理不順だったので婦人科に行きました。
行った婦人科は清潔感あふれてて、やわらかい灯りのある空間でした。
予約してたのですぐ順番がきました。わたし以外にはわたしの前に診察されてた人がひとり、わたしのあとに診察されるであろう人がひとり、で3人でした。
前の人が診察室から出てきて、そのまま「どうぞ」と部屋に招かれ、入室。
部屋の中には足を乗せるタイプのあの診察台、デスク、それから服飾売場にあるようなカーテン引きの更衣室がありました。
デスクに向かい合って来院の理由など簡単に話し、「早速診断しましょう」とのことで診察開始。
日本だとボトムスと下着を脱いで、診察台に上がって、アシスタントさんが患者の上半身/下半身を隔てるカーテンをサーっと引いてくれて、そしてカーテンの向こう側にお医者さんが登場して診察開始、という流れなのですが、ドイツは全部オープン。
更衣室に入って下半身すっぽんぽんになり、トコトコ歩いて診察台の上へ。カーテンも何もなし。お医者さんとばっちり目が合いながら診察されました。
日本だと超音波器具が主だと思うのですが、ドイツはまず目視、そして触診、で超音波器具による診察でした。
で、特に悪いところは見当たりません、と言われて安心しました。
婦人科検診は1年に1回はしていたのですが、ドイツに来てからしていない=1年強してなくて少しモヤモヤしてたので、何もなくてよかった。
ということで診察が終わって「じゃ、また服着てください。次は胸の方を調べますね」と言われ、とりあえず更衣室で元どおりに服を着る。
日本だと胸の触診は診察台に仰向けに寝転がって、というのが常だったので、診察台もないこの状況で何をどうするんだろうと「???」を浮かべながら、お医者さんが座っているデスクへ。ふたりで向かい合いました。
「胸を調べます」
「はい(どうやるんだろう)」
「・・・。脱いでください」
「はい(え!ここなんだ?普通にデスクなんだ?)」と一瞬ひるみましたが、冷静を装って、座ったまんま服を脱いで上裸に。(こっからどうなるの???)
「・・・。立ってください」。
「はい(え!ここなんだ?普通にデスクなんだ?)」と再びひるみましたが、冷静を装って、その場に立ちました。(次はどうなるの???)
向かいに座っていたお医者さんも立ち上がって、わたしの隣に。そしてそのまま触診。ドイツは立ったままなんだ・・・シュールだ。シュールすぎる。
で、「はい、いいですよ」と言われ、座って服を着て座る。お医者さんも普通に再び自分の席に戻る。
それから謎の雑談。
「ドイツにはなんで来たの?え?ワーホリ?あ、そう。オーストラリアとかじゃなくて?ドイツ人はワーホリといえばオーストラリアなのよね。日本人はドイツが面白いのね。ほほほ」
「あなたの声って、普段からそうなの?あ、そう。もともと低いのね。日本人て高いイメージがあったんだけど、あなたはそうなのね。ほほほ」
で、肝心の診察結果も、
「うーん。ストレスじゃないかしら?母国とは違う国だしね。あとは痩せてるせいかもしれないわ。1kg痩せただけでも違うのよ。あなたパン屋で働いてるならもっと食べなさい。甘いやつとかね。ほほほ」
まー、目立って悪いところはなかったとわかって安心したけど、なんか面白い人でした。なんちゅーかテキトーだった。日本では2年近く生理不順で診察行ったら、受付の人にもお医者さんにも看護婦さんにもすごい怒られたし、呆れられた。
最終的には「ちょっと様子見て、来なかったら薬処方する?」と言われたので、「いや、もう様子を見続けて来ないから診てもらいに来たのですが・・・」と答え、ピルを処方してもらいました。ピルってやつ初めてだーとか思ってたら日本でも飲んでた。「ホルモンの薬」と思って毎日飲んでたけど、普通にピルじゃん。
処方してもらったのはこちら。
薬局でもらう前に調べたら、原価 €36,20。え?マジ?こんな払うの?そいえば診察代は全額保険で賄われるけど、処方薬は何割負担?と思って調べてみたら、
患者の処方薬の負担は1割。ただし、最低5ユーロ、最高10ユーロを支払うこと。
とのこと。わたしが処方してもらった薬は1割だと €3,62 になっちゃうので、最低負担額の5ユーロを支払いました。
28錠 × 3ヶ月分。これで5ユーロって安いわぁ・・・
曜日のシールが付いてたのですが、全パターンを網羅してるのがドイツっぽい。用意してくれてるのは嬉しいけど、なんかもうちょっとだけ省エネできそうな気がする、っていうところが。
わたしは木曜日に飲み始めたので、木曜日始まりのシール貼りました。他の6パターンのシール、さようなら。
薬飲んだら、当たり前ですが生理不順は改善されました。
帰国前にもう1回行くかな。血も採られて何かしらのデータはあるはずなので、それも欲しい。
ドイツの婦人科、なかなか面白かったです。