みずがめ記

既婚だけど単身でドイツにワーホリに来て、就労ビザで延長滞在。帰国してもドイツが好き。

月経カップを使ってみた

今回はもろ女性向けの内容になってます。

生理不順だったので ドイツの婦人科 に行き、再び ツキイチ!生理ちゃん と付き合うことになりました。

何事も経験なので、ドイツの郷に従ってみることに。ということで探検。

ドイツの生理用品

ドイツは圧倒的にタンポン派が多いらしい。

わたしは仕事中に生理が来て、何も持ってなくて「わわ」となったとき、同僚に「ナプキン持ってる?」と聞いたら「わたしタンポンしか持ってない」と言われて「ほえー」と思ったのでした。

そしてそのタンポンがまた違う!日本ではアダプターが付いてるのが多いかと思いますが、ドイツはフィンガータイプと呼ばれる、ただの、まんまのやつ。だから自分で指で適切なところまで押し込む。シンプル。さすが。

それからライナーやナプキンには真っ黒なタイプがあったり、Tバック用の細いタイプとかがあってなんかおしゃれ。Tバック用のとか、ちゃんと守ってくれるの???って思うけど、どうにかなってるんだと思います。

www.rossmann.de

生理の憂鬱あるあるからの月経カップ

生理が始まると、漏れてないか、というのが常につきまとう懸念かと思いますが、わたしは通勤でチャリ漕いでて、降りたときにサドルが汚れているのに気付いて、憂鬱マックスになりました。サドルが汚れているということはつまり、下着もジーンズも通り越してる。全部洗わなきゃいけない・・・お気に入りのtommyのジーンズよ・・・なぜ。

で、その翌朝。目覚めたときに、「あ」と思って、シーツ汚してしまう前に文字通り起床。起床したらなんかなったらしく、パジャマが汚れました。マジでシーツ汚すとこだった。あぶな。という間一髪を喜ぶよりも、はぁ、パジャマと下着・・・という憂鬱のが大きかった。お気に入りのパジャマよ・・・

 

で、ルームメイトに「マジで朝から憂鬱だわ」と話したら「月経カップ使ってないの?」と。そいえばドイツには月経カップがあるんだよな、と思い出し、使ってみることに。(月経カップはドイツ語で Menstruationstasse というのだが、初めて聞いたときは自分でググった。タンデムパートナー(男性)とかに聞かないでよかった。)

ルームメイトは韓国人なのですが、彼女もドイツで使い始めて、今や手放せないらしい。

月経カップの前にスポンジのタンポン

月経カップ使ってみよー、と思ってドラッグストアのMüllerに買い物に。するとそこでソフトタンポンなるものを発見し、これなら柔らかそうだし痛くないかも、月経カップよりもいいかも、と思って購入。結論から言うとこれは失敗でした。

繰り返し使えるものだと思ったら使い捨てタイプのもの。柔らかそう、と思って利点に感じていたスポンジ素材は、ぎゅっと潰しても膨らもうとするのでなかなか入ってくれない。さらに水分をすぐ吸っちゃうので、なかなか入ってくれない。

間を置いて、日をまたいで、3回試しましたが全然入らないのでもう諦めました。もう無理。普通のタンポンのがマシ。さようなら。

joydivision.de

やっと月経カップを購入

満を持して月経カップを購入することに。日本だと3,000円はするみたいですが、ドイツはドラッグストアのプライベートブランドものは € 8.95 で、どこにでも売ってる有名メーカー系のは €15 ほど。あとはグローバルに売ってるメーカー系のだと €20 越え。何がそんなに差を付けるのかは知らないけど、わたしは結局 Rossmann のプライベートブランドのを買うことに。

www.rossmann.de

で、買ってみて、開封してみました。小さな巾着がかわいい。

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事前にYouTubeを見まくり、挿入方法や取り出し方法を予習。英語、ドイツ語、日本語で網羅しました。初回は3分間煮沸で滅菌。次に使うときにも煮沸するようです。

それからルームメイトにも折り方とか挿入方法を聞き、いざ・・・

月経カップを入れる

もうソフトタンポンでがっくり来てたので、「えいや」で挿入しました。YouTubeもルームメイト思い切りが大事、と口を揃えて言ってました。その通り。

 

指を入れてくのは抵抗あるな。。。

なんか痛いよぅ。。。

どこまで入れたらいいんだろう。。。

 

取り出せなかったらどうしよう。。。

とか色々思いましたが、その想いは捨てました。

絶対なんとかなる。大丈夫大丈夫。知らんけど。

 

で、入れてみたらなんのことはなく。

こんなもんでいいのか??というくらいに入れました。

指の第一関節を入れたらステム(カップの下についてる突起)を触れられるくらいの位置。

内壁に指を添わせて、カップが開いてることを確認する、とか言ってたので、一応そうしました。すごい抵抗あったし「ムリムリ」と思ってたけど、気持ち悪いだけで大丈夫でした。慣れるのかな・・・

月経カップを取り出す

翌朝。ドキドキしながらお風呂場へ。

不思議なもんで、トイレするときに使う筋肉とは違う筋肉で押し出せるのでした。その筋肉の使い方をなぜだか知っていました。

 ステムを掴むには当然、指二本必要なワケですが、それも「ムリムリ」と思ってたけど、気持ち悪いだけで大丈夫でした。慣れるんでしょうね・・・

カップの中は真空らしいので、抜きにくいけど抜けます。内側から押し出す力と、指で引っ張り出す外側からの力で抜けます。カップは上部が広い口になってるので、これが抜けるときが痛い。「いてて」くらいの痛さ。慣れる前に、痛くない方法を知りたい。

で、カップ。中には液体が少しだけ溜まってました。生理も後半だったので、5mlくらいですかね。「これしか溜まらないのか」と思ったのが率直な意見。

 

カップを洗って、再び入れて、仕事へ。

快適さを感じたのはこっから。自転車漕ぐにも、仕事中も、全く気にならない。トイレも普通に行く。

ごく普通に1日を終えて、帰宅して、シャワーを浴びたときに取り出しました。夜に取り出したときより溜まっていて、10mlくらいですかね。「こんなに溜まるのか」と思いました。

それからまた洗って、再び入れて、就寝。

月経カップを煮沸する

使う前にも煮沸しましたが、使ったあとにも煮沸を。周期に1回でいいらしいです。

鍋とかマグで煮沸するのは抵抗があったので、ちょうど最近アメニティでもらって捨てようかと思ってたマグを煮沸専用にすることに。

電子レンジに入れて沸騰するまで温めて、冷めるまで放置。匂いするかな、と思って嗅ぐのですが、なんかいちごの匂いする・・・。多分、もともといちごの匂いがするカップなんだと思います。付属のポーチがいちご柄だったので・・・

感想

思ったよりよかったです。超絶オススメ!全ての女の子に勧めたい!なんてものでは全然ないですが、便利。

いいところは、

  • ナプキンもタンポンも不要
    持ち歩く必要ないし、換える必要もないし、買う必要もなくなりますね
    ただし、ライナーは敷いておいた方がよさそう
  • ベッドが汚れる心配が皆無
    寝てるときとか、イスから立ち上がるときとか、くしゃみしたときとかの「あ」っていうのが全くない
  • 入ってる違和感がない
    と言いつつ、お腹が痛かったんですが、これは多分風邪引いてた
  • においがない
    って、においがなくて初めて「においがないっていい!」ってわかりますね

懸念点は、

  • 血の色がつく?
    ルームメイトのカップは透明タイプで、「汚れている・・・」と思っちゃう色になってました。わたしのはピンクなので、もし色が染み付いてってもあんまりわからなそう
  • ステムよりリングのがいいかも
    わたしのは取手はステムですが、ルームメイトの取手はリングでした。リングのが指をひっかけやすそう
  • 生理前半のときの使い方がまだ未知
    後半から使い始めたので、朝晩に換えるだけだったので楽でした。前半だともうちょっと溜まるので、換える頻度が多くなりそうだけど、お風呂以外(仕事場のトイレとか出先とか)で換えたり洗ったりするのは面倒そう

ですかね。

わたしは日本にいたときは布ナプキン(といいつつ、タオルを切って使い捨てで。血って、しっかり落とすのが難しいので、洗うのが面倒臭くなり)を使ってました。染みてく感覚があるけど、なんだかそれがすごく快適で好きでした。月経カップは生理がないみたいな感覚になるので、それはいいんだけど、ちょっとは感じたいなとか思ったりもします。

ただし、布ナプキンはなんせタオルなので、歩いてるとずれてくし、厚いし、染み切ったらあふれるので、動き回るときとか、あまりトイレに行けないときには不向き。

月経カップはむしろ、動き回るとき、あまりトイレに行けないときにはぴったり。わたしの自転車通勤 + パン屋仕事には最適ですね。

 

買ってよかったです。これでまたひとつドイツの文化を経験できました。