ドイツから帰国して気づいたこと
以前、「ドイツから帰国してできるようになったこと」という記事を書いたのですが、やはり引き続きそんなことを思っています。
もー、帰ってきて1年ちょい経ちました。早いわ。
「去年の今頃はニュルンベルクのクリスマスマーケットでデューラーの美術館とかいたのになぁ」って思ってたことが、
「一昨年?一昨年か?ニュルンベルクのクリスマスマーケットでデューラーの美術館とか行ったんだよなぁ」と遠くなりました。
以前の記事では、
- 好きなことする。それにお金をかける
- 好きなもの着る
- 自分と違う意見を尊重する
ていう3点を書いていたのですが、これは今も変わらずです。
パンが好きなので、おいしそうなパン見つけると買っちゃうようになりました。
週末はひとりでもカフェに行くようになりました。
インナーカラー で金髪にしました。冬休みに入ったら全部染めるぞ。今のところ誰にも何も言われてないから大丈夫。
マニキュアをよく塗るようになりました。爪が綺麗だと「うふふ」ってなる。
自分と違う意見を尊重する、はどうだろ?やっぱムズいなこれって思うときが増えました。汗
さて本記事は「ドイツから帰国して気づいたこと」です。
- 気候が違う
- ゴミへの意識が違う
- お菓子が違う
です。見ていきますー
気候が違う
当たり前だけど、違うんですよ。全然。
これはドイツ帰国直後、「ドイツでよかった慣習を踏襲しよー」と思ってやろうとして失敗したという話です:パンです。
ドイツではプラスチックとビニールは「惡」なので、パン屋で買うパンをビニールで包むということは絶対にないです。地球が破滅してもないです。
紙袋に入れて渡すか、お客さんが持参した紙袋とか、布製のエコバッグに直に入れます。
という、布に包むとかいいじゃん!パンが呼吸できるし、エコな感じするじゃん!と思ってパン屋でパン買ったときに「あ、これに入れてください。」で布袋を開けて待ち構えていると、「・・・?」とされ、「これですか?(困惑)」「はい(グイ)」「(ビニールに)無料で入れられますよ」「あ、いいです。これに直接入れちゃってください」「え?」と何回かやりとりし、最終的には入れてくれたのですが、なんとその後「こちら保存用です、どうぞ」とビニール袋渡されたのでした。
意味ないやん!!!!と思いましたが、その前のやりとりでだいぶ疲れたので、もういい。もうやめよう。そらびっくりするわ。ごめんなさい。で諦めました。
考えてみると、ドイツは常温でバターを保存するくらい湿度が低いので、そんなドイツと同じ環境でモノを保存しちゃいけないかも・・・と思いはじめました。
あとは日本は総菜パン、菓子パンが多いのに比べて、ドイツはシンプルなパン。ドン、ていうパン。なので一緒に袋に入れても全く問題ないのですが、日本のパン屋のパンは一緒に入れたら崩れますね。そしてお互いの装備が混ざってしまう・・・
ということで、日本は日本の理に適ってるようになってるので、郷に従うことにしました。
ゴミへの意識が違う
環境先進国といえばドイツですが、日本に帰ってきてゴミを捨てているとあることに気づきました。それは、日本のゴミは解体しやすいこと。
「ここを押せば簡単に外せます」とか(箱系)、
「クルクルしてポイッ」とか(詰め替え系)。
一瞬で小さくなる。
小さくなる。
この「小さくなる」が日本ではおそらく重視されています。
日本はそんな広い居住スペースがないし、ゴミ袋も有料になっている地域があるので、いかに小さくしておけるかとか、小さくして詰められるかが重要なようです。
個人的にはAmazonに入ってるビニールで覆われたあのダンボール1枚板が最も解体しにくい・・・
ドイツはゴミ箱は外にあるし、人間が1人隠れられるくらいの大きさがあるので、気持ちつぶしてぶっこむだけです。
ドイツが重視してるのは「いかにゴミを出さないか、包装が必要だとしたらそれはいかに環境にやさしい素材でできているか」ということ。
日本でも最近は紙包装が増えてきましたが、ドイツも紙が増えてるし、シャンプーボトルとかも「プラスチックの原料を1%減らせました!」が大きな宣伝文句になります。
瓶とかペットボトルとか缶はデポジットがついてて、スーパーに返してリサイクルされてく仕組みなので、日本もこれはやったらいいのになー
お菓子が違う
ドイツ料理といえば、野菜または肉、または両方を切って煮る。もしくは焼く。の二択なのですが、お菓子は手間を掛けて作ってるなと気づきました。
かの有名なシュヴァルツヴァルダーキルシュトルテ(黒い森のケーキ、フォレノワール)、日本でももう当たり前に見るようになってきたシュトレン、そしてオーストリアのお菓子ですがザッハトルテなど。
ザッハトルテは一度作ったことがあるのですが手間が掛かりすぎて「二度と作るものか」と誓ったやつです。スポンジ焼くだけで一苦労ですが、グレーズと呼ばれるチョコレートコーティングもまた。それからアプリコットジャムをスポンジに塗り込むのでこれももう。
シュヴァルツヴァルダーキルシュトルテも絶対に手間掛かるし、シュトレンに至ってはドライフルーツの漬け込みからだと数ヶ月を要するのでは?
と、想像するだけでお手上げです。
クリスマス時期になると「なんかドイツ菓子作ろうかなー」と思うのですが、「・・・いや、面倒臭いな」で腰が上がるかなり前の段階で断念します。
っていう、料理はあんなにシンプルなのにお菓子は手間を惜しまないんだなぁと気づいたのはシュトレンが発端です。
昨年、ものすごいおいしいシュトレンに出会い、「うおー、ドイツ人にはない繊細さが細部に宿っている・・・ひとつひとつにこだわってるのがめちゃくちゃ感じられる品質・・・!」と思った直後に「いやー、ドイツだって、あの煮るか焼くかしないドイツだって、シュトレンとかお菓子には本気出すんだけどなー。・・・あれ?」と。
ちょっと上の2つとはニュアンスが違いますが、そんなことに気づきました。
・・・今年はドイツのお菓子作ろうかな。