みずがめ記

既婚だけど単身でドイツにワーホリに来て、就労ビザで延長滞在。帰国してもドイツが好き。

図書館員が勧める本!な会に行ってきた(5)Berg am Laim

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図書館員がおすすめの本を紹介するイベント、SendlingGiesingWestendHasenbergl に続き、市民図書館を探検。 

Münchener Stadtbibliothek Berg am Laim

5発目。4月8日の11:00。小さな図書館で、10:45くらいに行ったらなんと閉まってた!開館時間を見ると月曜は14時から。ん・・・?日時間違えた・・・?と思ったけど、扉に貼ってあったポスターにはちゃんとこの日の11時から、って書いてある。結局10:55頃に扉が開いて入れたけど、すごいソワソワした。

で、行ってみると参加者はわたしひとり!みんな知らないのかも。それか、月曜午前中は空いてない、という意識なのか。図書館員5人とわたし、という小さなサークルで始まり。しかもうちひとりの図書館員はこれまたSendlingでお会いした方。気にしない。

Alles ist möglich

数々のベストセラーを飛ばしているアメリカ人著者で、ピュリッツァー賞も受賞しているそう。この本は、アメリカの小さな村でのお話で、それぞれのお話は独立してるんだけど、少しずつ関連しているというもの。

Tage ohne Ende

Dublin生まれの著者による小説。ナイーブで、でもとても誠実で前向きな少年が主人公のお話。

ウェスタンとかインディアン(と言っていたのでそう書く)とかに興味がある人にはオススメの本だそう。とても力強く、感情的な描写になっているとのこと。

Schäfchen im Trockenen

小説家の妻と、画家の夫。4人の子供。CMに流れるような、晴れた週末に家族みんなで朝食(キラキラ)とかじゃなくて、現実の家とか家族はこうだよね、という内容。紹介してくれた図書館員にも2人の子供がいるそうですが、「そう!!そうなのよ!!」と激しく同意できるとのこと。

Schäfchen im Trockenenとはドイツの諺で、何か重要なこと、特にお金に関することを指しているらしい。この小説はお金がキーワードになっているので、ぴったりなタイトルと。

Kurt

装丁が怖い。内容は、2人のKurtに関するもの。主人公Lenaの夫のKurt、そして彼の息子(前妻との)のKurt。不慮の事故により息子のKurtが死に、それでもごく普通の日常が続いていくこと、自分の息子ではないにしろ好きだったKurt、そして悲しみにくれる夫のKurtを支えることなど。

著者は司会者としても有名なSarah Kuttnerさん。

Hinter den Kiefern

もう15年前くらいの前の本だけど、最近新調された様子。ハロウィンで起こった殺人。最後まで誰が犯人なのか全然わからなくて、倫理観あり、ユーモアあり、心地よさありな小説だそう。

Vanitas

この装丁見て、羊たちの沈黙を思い出した。これまた禍々しい。

オーストリア人著者による小説。警察のスパイであるCarolinは一命を取りとめ、花屋で別人として人生を歩んでいる。が、彼女は再度狙われることになり・・・、という。

VANITASって、静物画のジャンルなんですね。人生の無意味さ、儚さを表すようで、これはこれで興味を惹かれる。

終わってみて

わたしひとりしか参加者いなかったので終わったあと少し話せたのがよかった。ただ、オススメの本を聞きたい!という受け身で参加してきたことに気付き、わたしはどんな本が好き?どんな本が読みたい?ということをあまり語れなかったのに後悔。わたしも飛び込みでみんなに本を紹介できるくらいのネタは持っておこうと思いました。

しかしながらドイツ語に訳されてる本がどれなのかわからず。しかしながらしかしながら、最近知り合いの家で村上春樹氏の最新作『騎士団長殺し』を発見し、『64』はドイツ語に訳されて出版されるまで6年掛かっているけど、彼の本は瞬時に全世界に訳されてくのはすごいなと思った次第でした。