みずがめ記

既婚だけど単身でドイツにワーホリに来て、就労ビザで延長滞在。帰国してもドイツが好き。

ドイツの kimono 感

f:id:e1416:20190728221843j:plain

ドイツ人によく聞かれるのが、kimono 着る?ということ。最初は真面目に「いや、着物って着るのすごい大変だし、高いやつはすごい高いから、1着持っている家庭も少ないじゃないかな?」と答えてましたが、どうも彼らが kimono と呼ぶものと、わたしが知ってる着物は違うようだと気付きました。

あれもそれも着物

先日、Japanfest(日本祭り)に行ったのですが、前日に友達から「お祭りっぽい格好してく?着物とか?」と訊かれ、「持ってないから普段着で行くわー」と返答。頭の中では、「浴衣ならいいけど、着物でお祭りかぁ」とか考えてたり。

で、Japanfest の会場に着いたら浴衣を来た人がたくさんいて、友達はすかさず「あ、見てみて。kimono!」と。ほほう、と思いました。あのフォームの衣類を kimono というのだなと。そして真面目に「あれは着物じゃなくて浴衣だよ」と答えましたが、果たしてこの違いは彼らにとって重要なのだろうか、彼らのいう kimono の定義に乗っかった方がいいのだろうか、いやでもわたし日本人だし、別物と認識してる着物と浴衣を一緒くたにするのはなぁ・・・とかモヤモヤ。

わたしと着物

うちは、祖母が着物が好きだった関係で、家には着物や反物が結構あります。年始には姉と母と一緒にどれを着るか選んで、初詣に行ったりするくらい。が、わたしひとりでは着付けは到底できないし、母がわたしをひたすら着せて巻いて縛って着せて巻いて縛って着せて巻いて縛っていくのに身を任せるのみです。1年に1回くらいしか着ない着物は、歩くのも座るのも息をするのも大変。特にキチっと着た成人式も大学の卒業式(袴だけど)も結婚式も、あの締め上げがキツくて体調悪くなりました。

ていう事情は海外の人には多分ピンを来なくて、ドイツの伝統衣装であるディアンドルとレーダーホーゼを割と頻繁に着て歩いてる(もちろんどこかに飲みに出掛けるのだけど)ドイツ人には尚更、そーなの?っていう感じなのかなと。

kimono

それから買い物をしているとたまに出くわすのが kimono という洋服。「え、何これ?」って思ったけど、ほほー。

www.tchibo.de

kimono と呼ばれてるものは、ガウンというか、羽織というか、サテン生地とかちょっとサラサラまたはテラテラしてるやつで、前が開いてるんだけど紐で閉じれる、みたいなやつ。これは着物じゃない。着物じゃないけど、定義が違ってるから、kimono は kimono で合ってる・・・

で、ドイツ人に質問される「kimono 着る?」は、上記のようなガウン着る?って意味では当然ないけど、ちょっと違うんだなということに気付いたという発見でした。

オチ:わたしが間違ってた

って、調べてみたら浴衣は着物の一部なんですね。ドイツ人の友達がいう着物は着物で合っていた・・・がーん

わたしは着物=振袖のイメージがあったので、「いやあれを普段で着るのはなぁ」とか思ってたけどそりゃ大変だわ。よく考えてみると母はちゃんと成人式には「振袖何にする?」とか、義妹の結婚式に行くわたしに「じゃあ留袖ね」とか、もっと着物着たいとか言うわたしに「訪問着で着ればいいのに」とか識別して会話してたような気がする。

オチ2:着物っていいよね

綿の浴衣、寝巻きにしたいなぁ。Amazonで「浴衣 寝巻き」で探したら「これじゃない」やつがいっぱいでてきてちょっとがっかりした。日本で七夕祭り行くたびに浴衣の流行(ミニ丈だったら帯がふわんふわんだったり)に驚くし、京都を変な柄の(ただわたしの好みじゃないだけ)着物で歩いている人には眉間にシワが寄ってしまう。

次に日本に帰ったら寝巻きな浴衣を探してみようと思いました。