ドイツ語の rrr を習得したい
例えば字を綺麗に書く、というのと同じくらい、綺麗に発音する、ということに価値を置いています。しかしながら発音はとても難しい。電車の中で人々が話してるのを聞いて「この人のドイツ語綺麗だなぁ」って思ったり、パン屋に来る人々の話し方から「この人、日本人だ」ってわかったり。ネイティブ以外はやっぱりネイティブの発音と違いますね。どんなに長く住んでても。
ドイツ語の r は2種類ある
ところでネイティブ以外の人たちが苦労するのがドイツ語の r の発音。ドイツ語の r には2つ種類があって、わたしの感覚でいうと、1つは舌を震わせるやつ。1つは喉を震わせるやつ。前者は日本人でもできる人いっぱいいます。わたしもできる。「オラー!」とかいうときにたまに言うやつ。で、できないのが後者。
どうも、舌でやるやつだと通じない r があるぞ?と気付いたのは最近。うすうす気付いてはいたものの、やっぱりホントに違うわ、と確信したのが最近。まず、r を h とか g と聞き間違えることがよくある。例えば Rose (ローゼ:薔薇)を Hose(ホーゼ:ズボン)と聞き間違えたり、Tamara(タマーラ:ある女の子の名前)を Tamaga(タマーガ)と聞き間違えたり。
わたしの r が通じない
そしてわたしの発音も通じない。ライ麦は Roggen というのですが、これが通じない。
パン屋で「このパンの材料は?」とお客さんに訊かれ、「ロゲンです」って言っても「ロゲン?それ、どんなものなの?」って、新種の材料かと思われる。
マジこれ無理、っていうわたしを苦しめる単語が grillen。グリルする、という意味の動詞。それから Brille。メガネという意味の名刺。R のあとに L が来るのがツボです。
タンデムに学ぶ r
で、やっぱり頼りになるのはタンデムパートナー。「わたしの grillen が誰にも通じない」と説明するのにも一苦労です。
「え?何が伝わらないって?」
「grillenだよ」
「その単語知らない。何?」
「BBQだよ。g-r-i-l-l-e-nだよ。」
「あぁ〜、grillenね。」
という感じ。
「喉で出してるよね?どうなってんの?」と聞いたら
「うん、喉のね、結構下の方だな。rrrr」
「ぐるるるる」
「君の、浅いよ。もっと下。もっと深いとこ。」
「(言葉には表せませんが、動物が鳴いてるようになります、そしてムセます)」
ゼェハァ orz
で、彼の助言はうがいすること。うがいと同じだよ。と。ホントに〜!?と思って「ドイツ語 r」とドイツ語でググってみたらホントにあった。
この人、「水なしでうがいするのよ。狂ってるみたいでしょ?でも水なしでうがいするの」って言ってる。
それから毎日、うがいのときには意図的に喉深くでするようにしました。鏡見て、喉仏のあたりが動いてるの確認しながらやってます。
まだ道のりは遠い
成果はありました。タンデムパートナーと次に会ったときに「練習してきた!」と披露したら「うん、こないだより深いところでできてるね」と。しかし、
「でもね〜、もっとジェントルにね。」と言われました。まだワイルドになっちゃいます・・・そして舌でする r に慣れてるので、やっぱり舌使って r を発音しちゃいます。
別のTips
それから、grillen とか Roggen とか、もうひとつ r とは別にコツがあるとのことで。それは末尾の en の e は発音しないこと。grilln、Roggnと、ちょっとしぼみ気味に言うとそれっぽいよ、と言われて、これに注意して発音したら通じる確率がグッと上がりました。
ということでドイツ語の r、難しい。ドイツ語ペラペラでもネイティブじゃない人は、舌でごまかしてたりする。わたしもそう。半年後には grillen も Brille も Roggen も喉で発音できるようになって、1発で通じるようになってますように・・・