みずがめ記

既婚だけど単身でドイツにワーホリに来て、就労ビザで延長滞在。帰国してもドイツが好き。

タンデムパートナーに学ぶ日本語(3)

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タンデムパートナーと日本語/ドイツ語を勉強していると、日本語って特殊な言語だなぁ、としみじみ思います。

思うのは、ただ単にドイツ語を日本語に訳してはいけないということ。例えば、

いいです。

Wie geht es dir? - Gut. (英語に直訳すると How goes it you? = How are you? - Good = fine.)

なんだけど、

(書いてて思ったけど、英語に訳しても変だな)

お元気ですか? とわたしが聞いて、「いいです。」と言われると、言いたいことはわかるけどちょっと考えてしまう。考えてしまうというのは、

お元気ですか?を、調子はどうですか?と解釈すれば「いいです。」はイケる。イケるが、わたしがそんな気を遣って解釈していいことにしていいのか。例えば英語もドイツ語もわからない人が聞いたら、合ってないけどまぁいっか、って思うよなぁ・・・とか。

ということで、「ドイツ語だとgutだから、いいです、なんだけど、日本語ではそう言わずに、元気です、って言うよ」と補足しておきました。

来る/行く

日本語の来る/行く、と、ドイツ語(とか英語)の来る/行くが逆になったりする。これは起点の問題だとは思うけど。

ドイツ語で来るは kommen、行くはgehenで、「遊び来る?」は "Kommst du zu mir vorbei?" ですが、「君んち行くね」とか、「今行く!」とかもそのまま kommen を使う。"Ich komme zu dir vorbei." とか、"Ich komme sofort!" とか。

それで、タンデムパートナーをある場所へ誘ったわけですが、それの返信が「わたしたちは来ます!」・・・いいんだけど、いいんだけど、なんか違和感がある。しっくりくるのは超シンプルに「行きます!」。主語の "わたしたち" はいらないし、"来る" んじゃなくて "行く"。ただ、ドイツ語だと確かに kommen を使う。Wir kommen.

また、今回のワーホリで日本から何を持ってきたか、とわたしに聞きたいタンデムパートナーはこう言ってきた。

「あなたはドイツに行きました。あなたは何を持ってきましたか。」

この場合は「ドイツに来ました。」のがしっくりくる。"行きました" だと、You have been to Germany. な響きがする。つまり、ドイツに行ってきて、もう日本に帰ってきた感じ。

さらに、この夏に東京に行く予定の彼は、

「わたしは次の夏、日本に来ます。」と言う。

この場合は「日本に行きます。」のがしっくりくる。

来る、というのはいつ使うかな、と考えてみると、台風が来るとかかなぁ。お客さんが来るとか。友達が来るとか。自分にはあんまり使わないような・・・って考えるとなんだかこの語に関しては日本語は自己中(自分起点)で、ドイツ語は相手目線?

日本語だと、自分が今いるところからどこかに行ったり。自分が今いるところに友達が来たり。ドイツ語だと、相手が今いるところに自分が来る、自分が今いるところに友達が来る。

日本語って難しい・・・