みずがめ記

既婚だけど単身でドイツにワーホリに来て、就労ビザで延長滞在。帰国してもドイツが好き。

ドイツ語の上達をふりかえる

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ドイツが好きでドイツにワーホリに来たわけですが、語学学校には行っていない。なぜならしゃべれるから。

と、思っていたのですが、ドイツに来て1ヶ月で伸びたなぁというのと、ということはしゃべれてなかったんだなぁとも思うので、ちょっとふりかえってみる。

「ドイツ語どうやって勉強したの?」と聞かれることも多いので、どうやって勉強してきたんだっけ、というのをつらつらと。今、思うことをつらつらと。

結論

  • 留学時にはしゃべれてなかった
  • 社会人になってから伸びた
  • 語学力が伸びるのは現地

留学時にはしゃべれてなかった

と思う。1年間いたけど、最初は全くドイツ語は通じなかったので、本当に会話できるようになったのは半年くらい経ってからだった。特に語学学校には通わず、ホストファミリーと毎日過ごして、高校(Gymnasium)に毎日通ったり、習い事でサッカーしたり、友達と遊んでたり、ってそれくらいで誰でも会話できるようになるんでしょう。が、できるのは会話だけで、読み書きは辛かった。地理の先生は恐かったからかなり読み込んで、宿題もしっかりやってたおかげで、最終的にはほとんど辞書なしで読めるようになってた。その他はというと、数学とか化学とかは全部わからなくてもなんとなくわかるし、ましてや英語は英語だし、国語とか歴史とかはノックアウト状態、国語はテスト前にテスト範囲を丸暗記するとかいう泥臭いことをしてたり、歴史はスルーしてしまった。
ということでわたしは当時あまり勉強していなった(といっても、毎日宿題に追われてたから結果的に勉強してた)けど、日常会話は問題なく、というレベルにいた。

社会人になってから伸びた

留学から帰ってきて、すぐに大学受験となり、大学に入学してドイツ語も履修してたけど、この頃は日常会話レベルのドイツ語しかできないにも関わらず慢心してた。で、勉強もせずにそのまんま(といっても、大学1年時は週3でドイツ語授業、うち2コマはネイティブと。大学2年時は週2でドイツ語授業、うち1コマはSPIEGELのコラム購読、うち1コマは『エミールと探偵』の和訳で結果的に勉強してた。大学3-4年はさっぱり)。

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で、ドイツ語勉強したい、もっとうまくなりたい、と思い始めたのは社会人になってから。社会人になってからはドイツ語だけじゃなくて色んなことへの興味と意欲が高まった。多分、義務から離れたからだと思う。で、留学から帰ってきて受けた以来、何もしてなかったドイツ語試験を久々に受けることにした。B2という中級レベルを受けることにしたけど、この試験はリーディング、リスニング、スピーキングの他、ライティングが付いてくる・・・ので、独学で対策した。図書館で『Eメールのドイツ語』を借りてきて、スラスラ書けるようになるまで何回も写経した。要するに丸暗記。単語ひとつひとつとか、文法とかはよくわかってなかった気がする。

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B2試験には実は1回落ちた。ライティングの点数が合格点に足りず。リーディングもリスニングもまぁまぁ、というところだったけど、スピーキングは満点で、再試験は免除になった。ということで今度は語学学校のライティング添削コースを申し込んで対策した。丸暗記ではわからないような、「こうすればもっとよくなる」ポイントを教えてくれたので楽しかったし、試験も無事に合格できた。試験に合格してからも何度か『Eメールのドイツ語』を借りてきては写経してた。

ということで社会人になってからドイツ語欲が高まって、試験を通して勉強してた。留学時からどれくらいレベルが上がったかはわからないけど、B2のレベルです、と言えるくらいには読み書きを上げれたと思う。

ちなみに英語も社会人になったらかなり伸びた。TOEICは入社時は700点くらいで普通より高いくらいだったけど、そこから875点までいった。英語はTOEIC対策本(単語)を2周しただけでかなり伸びた。あとはそのときに力を入れて勉強したものにより。毎日シャドーイングしてたときはリスニングが伸びた。英語記事をよく読んでたときはリーディングが伸びた。どっちかに力入れると、どっちかが落ちちゃうので、ここ最近3回はずっと875点で頭打ちか、と思い始めたものの、両方力を入れて勉強したら900点に到達する・・・かもしれない。けど、TOEICはもういいや、という気になっているから多分もう勉強しない。

語学力が伸びるのは現地

なんやかんや、これに尽きる。どんなにカリカリ勉強しても、日本から出て現地で使うのが一番伸びる。それがたとえ1日でも、1週間でも、絶対に伸びる。

留学から帰ってきてからドイツには9回も行ってる。それぞれ1週間くらいだけど、この1回1回で伸びてる。2年おきくらいで、その2年はほぼ何もしてなかったりもするのに、現地に行ってしゃべりだすとしゃべれたりするから不思議。

ちなみに英語も、社会人になって海外出張に行った3回でかなり伸びた。うち、フィンランドで過ごした1週間は劇的に伸びたのが自分でわかって、帰国してから3日間くらいは英語のがしゃべりやすいくらいだった。TOEICが何点だろうが、日本でどれだけ勉強しようが、現地で使うのが一番伸びる。

そして今

めっちゃ伸びてるー。

わたしの主な勉強法の写経と、もちろんドイツにいてドイツ語使ってるから。それから、文法とか単語の性とか語彙を正しく理解しようと努めてる。

こっちに来てすぐに就活を始め、図書館で履歴書とかカバーレターとかあらゆるパターンを読んでは書き写してたらいつの間にかビジネスドイツ語が伸びた。Indeedで毎日募集要項見て、それに合った履歴書書いたり、メール書いたりしてたらわかるようになったし、こっち来て2週間後には電話面接して、それから直接面接して、フルタイムで働けることになった。

de.indeed.com

こっちに来て、住民登録とか市役所とか図書館とか色々見てたら専門用語もわかるようになった。留学時には全然わからなかった新聞も、わからない単語はもちろんあるけど、特に問題なく読めるし、「この表現いいな」とかまた勉強になるのが楽しい。

それから、ドイツって、ドイツだから、ドイツ語教材がいっぱいある!!!!日本じゃ1冊探すのも大変なのに、図書館の書架5つが全部ドイツ語教材とか!!!しかもレベルもしっかり分かれてるので、わたしはB2〜C1の表示が付いてる本を探して勉強したらいいだけ。いっぱいあってどれにしようか迷えるなんてすごい幸せだと思う。こっちで次のレベルC1の試験受けようかなとか思ってきた。

それから、大家さんと毎日会話してるのも効く。わたしのあいづちボキャブラリは"Schön."くらいだったけど、"Wahnsinn!"とか、"Schlimm!"とか、大家さんのボキャブラリを学んでいる。笑 大家さんとは敬語で話すから、タンデムパートナーとタメ語で話すのも効く。タンデムは週1で2時間くらいだけど、この2時間はかなり価値がある。

ということで、ドイツに来たらまたドイツ語が上達した。大家さんには初めて会ったときに「ドイツ語上手ね」って言ってもらえたけど、最近また「あなたって本当にドイツ語上手よね」って言ってもらえた。タンデムパートナーにも「びっくりするくらい上手いね」とか、仕事もらえた面接官「マジうまいね」って言ってもらえたり、本当にそんなに上手いかといえばそうじゃないけど、それはありがたく受け取って、間違ってもドモっても気にせず使って(でも完璧にしたい)、ドイツ語楽しいし、ドイツ語まだまだ上手くなりたい。ワーホリ来てよかった。