みずがめ記

既婚だけど単身でドイツにワーホリに来て、就労ビザで延長滞在。帰国してもドイツが好き。

ドイツの就活事情

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ワーホリで来ましたが、仕事がしたい。

ということで今回は就活事情について綴ります。もしかしたら州によったり、業界によって違うかもしれません。

まず、肌で感じた就活観の違いから。

応募資格に見るドイツと日本の就活観の違い

ドイツでは就活するときには履歴書のほか、

  • 成績表(大学生だったら授業の、すでに就労経験がある人なら会社からの推薦状)
  • 職業訓練(またはその領域の学位、その領域で働いた経験など)

が当然のように求められます。なぜならドイツは高校生のときに学校のプロジェクトの一貫にインターンシップをする期間があったり、大学生のときにインターンシップをするのが当たり前だったり、それから職業訓練が別にあったり、本格的に企業に就職するまでに仕事を体験できる機会がいっぱいあるからです。例えば、BMWの採用ページとか見ても、これだけの入口があります。

  • ABSOLVENTEN(卒業した人。恐らくアシスタントとかやるんでしょう)
  • AUSBILDUNG INTERNATIONAL(インターナショナルな職業訓練職業訓練中の人とか、ステップアップした人とか)
  • BERUFSERFAHRENE(就職済みの人。即戦力なポジションでしょう)
  • PRAKTIKUM/ABSCHLUSSARBEIT(インターンシップ。見習いやるんでしょう)
  • TALENT PROGRAMMES(タレントプログラム。その後、そのまま就職してもらうのを狙ってるのかも)
  • WERKSTUDENTENTÄTIGKEIT(大学生。バイトかも)

推薦状

わたしがドイツで就活しようとして面食らったのはこの成績表(推薦状)。会社辞めるのに、推薦状なんて書いてくれるの!?!?っていう。ここらへんは転職に対する意識の違いがありそうです。日本もちょっと変わってきましたが、会社に貢献する意識が強いところもあるので、転職=裏切りのように思われることもあると思います。なので推薦状なんてそんなそんな、とわたしは思っちゃいますが、ドイツは転職=ステップアップなんでしょうね。ちなみにわたしは上司とは良好な関係を築いていたので、推薦状をば、、、、とお願いしたら快く書いてくださいました。ちなみにちなみに、この推薦状って、ドイツ語版と英語版でスタイルが違うのが面白い。これも図書館で読んだ本で知ったのですが、ドイツ語だと手紙風(彼女は僕の部下として本当によく働いてくれて、こんなエピソードが・・・)、英語だとピシっと箇条書きにされて、超構成されている感じ。思い入れとかは書けなそう。 

職業訓練の経験

もうひとつ、職業訓練の経験。例えばホテルだったら、ホテルマンに関する職業訓練。メディア系だったらメディア系の学位など。大学で学んできたことと、就職する業界が全く違ったとしても採用してもらえる日本と全然違う。前回、わたしがホテルで5分で面接オワリになったのもこれが原因ですね。仕方ない。職業訓練て、期間わからないけど、応募する方は着実に準備して、採用する側もちゃんとそれを求めて、すごいなぁ、、、とぼんやり思いました。

が、わたしにはないもんはないので、そしてそれでも応募してくしかないので、気にしないことにしました。これまでのバイト経験と、8年間勤めた会社での経験から合わせていくことにします。断られたら仕方ないし、面接まで行けたらラッキーくらいの気持ちで行ってます。

頼りになる就活本

ドイツ来てからは暇さえあれば図書館に通って、「キャリア」コーナーにある本を読んでます。学生がするインターンのための本から、職業訓練、テストセンター(ドイツにもあるんだね)、転職、40歳からの就活、などなど、色々あります。

面接ワークブック

で、すごく役に立った本があるのでご紹介。「面接ワークブック」です。

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何がよかったかというと、準備から終わりまで書いてあること、具体的な例や、模範解答、ポイントが書いてあること。右も左もわからないわたしをすごく助けてくれた。

ざっくり分けるとこんな目次。

  1. 面接前の準備
  2. 面接官からの質問
  3. 面接官への質問
  4. こんなときは
  5. やっちゃいけないこと
  6. チェックリスト
  7. 面接後にすること

1. 面接前の準備 は、面接に招待されたときのリアクションの取り方が書いてあります。メールの場合、電話の場合、何て返すべきか、それから面接を辞退したいときの例文も。わたしはこれを見ながら面接の招待に返信しました。

2. 面接官からの質問も、典型的だけど、使われる言葉とか、答えるときの構成がかなり参考になった。ドイツ語の勉強としても面白かった。「バカ正直に答えると印象が悪いです。ある程度の嘘をついてにごしましょう」とか書いてあったり。

3. 面接官への質問も、「入社してからはどのような研修があるのでしょうか」とか、確かに聞きたいー!ということが書いてあったり。

他にも、ドイツってやっぱりスーツで面接なんだろうか、TPOが合っていればカジュアルでも大丈夫だろうか、とかとか、ごく一般的なマナーも書いてあったので、安心して準備できたし、安心して面接に臨めました。

この本、帰国してからまた日本で就活するときにも使えそうなので、amazonでポチろうと思います。ドイツのamazonでの価格は、中古だと €2.08 に送料 €3.00 。日本円にすると600円ちょいくらいでしょうか。日本だといくらだろーと思って見てみたら送料込の中古で3,021円でした。わああ。

応募書類の本

もう1冊がこれ。これ読んで、履歴書書いたり、応募するときの文章考えたり、志望動機を書いてみたり、推薦状を見てみたり。これまたドイツ語の勉強になります。

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応募書類に定型フォーマットはなくて、例えば履歴書はオリジナリティに富んでました。いくつかサンプルがあったので、わたしはそれを書き写してみたり、それをバージョンアップしてみたり、応募先によって変えてみたり、色々作っては楽しんでます。

 

引き続き、就活かつドイツ語勉強楽しんできます。