みずがめ記

既婚だけど単身でドイツにワーホリに来て、就労ビザで延長滞在。帰国してもドイツが好き。

日本で金髪にすることの偏見の偏見

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わたしは金髪が好きです。

金髪の人を見ただけで目がハートになってしまうほど好きです(//♡△♡//)

わたし自身の髪の毛を金髪にするのも好きで、中学校を卒業した翌日に染めて、ピアスも開けました。

 

ですが大学を卒業してから染髪するのを一切やめました。メンテナンスするのが面倒臭いのと、社会人たるもの髪は黒でなければいけない、みたいな意識がありました。

 

そんなで、ドイツに行ったら好きなように染めたい!とも思ったのですが、ドイツで天然の黒髪を持っていることは至高の価値であり、染めたいなーと言おうものなら「絶対反対!その美しい髪をなぜわざわざ染めるの?」と言われたものでした。

それで納得するのがわたしで、つまり人と違うことがしたい、というのが心にあるんだと思います。

なので金髪に染めたい欲は少しはあったものの「ま、いっか」となったのでした。

 

ドイツにいたときに考えてたのですが、なんで日本では派手な髪色に染めちゃいけないのか?それは日本にはほぼ日本人しかいないから、でしょう。

みーーーーーーーんな黒髪なので、金にしたらそりゃ目立ちます。

茶色に染めている人ももちろんいますが、遠目で見たら「暗い色」で一括りにできるでしょう。対して金は明らかに「派手な色」。

ドイツは何色に染めていようが、ヨーロッパのいろーーーーーーーんな人が住んでるので肌の色も髪の色も背丈も目の大きさも唇の厚さも足の長さも全部違うわけです。

ドイツ人は生まれたときは金髪でも、大人になるにつれてどんどんベージュとか茶色になってきます。ヨーロッパ内の血が混ざり合ってか、濃い茶色の人もまぁまぁいます。

そんな人たちでもブロンドやら赤やら緑やらに染めるので、何色に染めてようが別に何も言いません。

 

という、髪染めただけで中身は変わらないのに、日本だと金髪=不良とか、金髪=遊び人とか、金髪=悪いことをする、とか、なんかある気がします。

 

私は帰国してずっと金髪にしたいと思っていたのですが、「とりあえず就職決まってからにしよ」と思って少し我慢し、内定をもらってすぐ染めました。様子見で、赤のインナーカラー にしました。

10年ぶりくらいに染めたのですごくすごく気に入ってたのですが、ちょうどそのとき鬼滅の刃の映画がピークに人気で、「なんか流行にのったみたいだな、、、」とシャクでした。

 

入社してからは「金髪にしたいんですよー」と同僚や上司にチラホラ言ってみて、その反応をうかがってました。「いいんじゃないすかー」という反応だったので、「え?もしやイケる?」と思って夏休みを待ちました。

が、コロナがあって夏休みという夏休みがなかったので、機を逃しました。それから「次の連休で・・・」と思っているうちに連休は次々に過ぎていき、それでもやっぱり金髪にしたい欲はおさまらず、「とりあえず半分、金色にしよう」と思って金のインナーカラー を入れました。会社では「金にしたんですねー」くらいしか言われず、よしあと半分、ということで、機を待って迎えた年末。

1日も早く全部金に染めたくて、仕事納めの日の夜に美容院を予約しました。

 

が、美容師さんに「この金色で!!!」とネット上の写真を見せると、その金髪にするには3回ブリーチしないといけないとのことで、今回は1回ブリーチしてピンク+ラベンダー を入れることにしました。金色じゃないのですが、ピンクはソッコーで抜けるので、抜けたら金になるという、2回楽しめる目論見でした。

 

このピンク+ラベンダー がまたすごい気に入って、「あぁ、髪色が変わるって素晴らしい・・・こんな満たされた気分になるんだ・・・」と思ったものです。

が、ピンク色のわたしの頭を見た旦那にも姉にも家族にも友人にも「会社は大丈夫なの?」と聞かれました。ですよねぇ

「さぁ?」というのがわたしの答えで(だってわかんないし)、それでも年明けの出社初日は若干緊張しました。

が、もうピンクの頭してるものは染め直さないかぎり変えられないし、黒髪のわたし(または金のインナーカラー のわたし)だろうがピンク髪だろうが金髪だろうがわたしの人格もパフォーマンスも変わらないわけなので、文句があるならむしろ聞いてみたいという気持ちがありました。

 

出社してみるとみんな驚いていたものの、「やったねぇ〜」とか「ピンク。笑」とか、それが歓迎してくれる反応だったかは定かではないですが、少なくとも嫌な顔したり、何か小言をつぶやく人は1人もいませんでした。

たまたまわたしの会社だけいい人が集まっていたのかというとそんなこともない気がしていて、もしかしたらわたしの方が勝手に「日本は金髪に偏見を持っている」という偏見を持っていたのかもしれません。

ということで、わたしが思ってたよりもずっと日本はいい国でした。

ちなみに今はすっかりピンクは抜けて金色です。

 

ところで、わたしが金髪であることは、黒髪でいるよりもわたしの中身に合っていると思っています。地毛の色は黒なんですが、「金髪にしたんですね!」と言われると、「いえ、地毛が金色で今までずっと黒染めしてたんです」と言いたくなります。

ずっと金髪のわたしに黒髪を持たせてましたが、ドイツで過ごして、やっぱりそのままがいいな、と思って、やっと染められて嬉しいです。

とは言いつつも、人と違うことがしたいのが本当なので、金髪のわたしでドイツに行ったら少し居心地悪そうです。それも全部わたしなので、それも楽しみにしたいと思います。

 

ちなみに:

今回の画像はわたしが理想とする金髪。ホワイトブリーチというやつでしょうか。街中で「あの色いいな・・・」と思う人がふりかえると、美しい白髪のおばあさんだったりします。