みずがめ記

既婚だけど単身でドイツにワーホリに来て、就労ビザで延長滞在。帰国してもドイツが好き。

シェアハウスに引っ越すことにした

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間借りにしてよかった。 っていうのが引っ越して1週間経っての感想だったわけですが、そのわずか3週間後、一緒に住んでいた大家さんにある朝突然、「もう無理だわ。よければ他のところに引っ越してくれない?」と告げられたのでした。

間借りのススメ

間借り、ということと、自分が経験したホームステイでの生活を混同しており、色々と自分の都合の良いように解釈して行動していたことが原因。彼女のテリトリーに入りすぎてストレスを与えていたのでした。非常にショックでした。

つまりは彼女はホストマザーでもなんでもなく、ここはわたしの家でもなんでもなく、彼女の家の部屋の1つを貸してもらっているだけであり、キッチンもトイレもバスも一緒に使わせてもらっているだけであり・・・。彼女の生活を侵さないように慎ましく生活するというのが、少なくとも彼女から間借りする上でのススメなのでした。

ということはつゆ知らず、キッチンが好きなのでキッチンにはよくいたし、それぞれ食べるものはそれぞれで用意したけど、タイミングが合えば一緒のテーブルで食べていたし、・・・っていうことが、例えばひとりでゆっくり本を読みたいとか、ゆっくりコーヒーを飲みたいとか、ゆっくり料理をしたいとか、っていう彼女のペースを邪魔していたのでした。悲しい。

ストレスの日々

で、そんな突然「よければ引っ越してくれない?」と言われても全然よくない、全然よくない!なので「距離を取ってみましょう。それでもやっぱり無理、となったらまた考えましょう。」と提案。じゃあそうしてみよう、ということで急な引っ越しは免れたものの、今度はわたしの方がストレスを感じるようになりました。どれが彼女のストレスになるのか?ということが常に気になり、彼女がキッチンにいるときにはお腹が空いてても部屋にこもり、家にいる間はずっと物音を立てないように注意を払い、騒がしくなりそうで友達は呼べず、調理器具の使い方を聞けないので料理もできず、匂うかもしれないという理由で肉もチーズも買えず、・・・という戦々恐々。家から一歩出るとほっとしたし、家に帰ってきて彼女がいないとほっとする、という日々にわたしの方がしんどくなり、引っ越しを決意。が、ここはミュンヘンで、家を見つけることは至難の技です。前みたいに自分から「家探してます」広告を出したかったものの、大家さんに気付かれたらどうしよう・・・ということがまた不安で出せず、毎日悶々としながら過ごしていました。

引越し候補が決まっても悩む

それから半年経ち。隣駅のシェアハウスに住んでいた友達が引っ越すことになり、「ここに引っ越してこない?」という話をもらいました。友達の家にはよく遊びに行っていたので、他の住人とも既に友達。部屋もキッチンもバスもトイレもどんなか知ってるし、最寄り駅から徒歩2分だし、洗濯機がいつでも使えるし(今の家はマンション共有なので予約とお金(50セント)が必要)、庭があるし、家賃が少し安くなる・・・

が、私は今の家自体はとても気に入っていたので悩みました。マンション自体のつくり。家のつくり。自分の部屋と家具、キッチン、バス、トイレは清潔感に溢れているし、自分が好きな感じに整えられている。近くに大きな公園もスーパーもあるし、図書館も近いし、近くのバス停は色んなとこへアクセスしやすい。他のところに引っ越すより、ストレスに耐えてでも住み続けたらいいんじゃないか?という・・・

引越すことにした

ドイツに来て半年。妙齢女性からの間借りというのは経験したので、同世代の人たちとシェアハウスも経験してもいいかな、というのが理由。わたしはだいたいのことは直感で決めるのですが、この引越しについては「これだ/今だ」感がなく・・・多分、本当はしっくり来てない引越し。本当は後ろ髪だいぶ引かれてる引越し。この家、好きなんだな。

大家さんに「2週間後に引っ越すことにしました」と告げると驚いていましたが、最終的には「幸運をお祈りするわ!」と送り出してくれました。告げてからの2週間は大家さんがいつも以上にすごく優しく感じられ、わたしが勝手にストレスを感じてただけなんだ、とか思ったり。でも、出る。出てくと決めた。最後の週末には「お別れケーキよ」とケーキを焼いてくれた。雨が降るとケーキを焼く大家さんで、多分タイミングが重なっただけだけど嬉しかった。お世話になりました。

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ちなみにドイツのシェアハウス

ドイツではWGといい、直訳するなら「共同住居」でしょうか。日本ではキラキラなイメージが先行してるかもしれませんが、ドイツのWGはそんなんじゃない。引越し先の場合は、リビングルームがないタイプ。建物自体の玄関開けたらすぐに階段を昇って3階へ。玄関を開けると廊下はなくて、6つのドアに囲まれてた小さな広間が。キッチン、バス、トイレ、そして3つの部屋へのドアがあるので、自分の部屋に入ってきます。

ということで、引っ越しました。今日から新居。写真は庭にある林檎の木。