みずがめ記

既婚だけど単身でドイツにワーホリに来て、就労ビザで延長滞在。帰国してもドイツが好き。

休憩することの大切さ

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朝から晩までパン屋のカウンターに立ち、お客さんにパンを売っているわけですが、

休憩というのは大切なんだな、、、と気付きました。

日本にいた頃は決まった時間に決まった時間の昼休みがあり、デスクでお弁当を食べたり、ランチを食べに出たり、ちょっと買い物に出たり、ちょっと調べ物したり、などしていました。

パン屋では最初、人手が足りなすぎて「1分でも早く戻らねければ」と思ってまともに休憩取ってませんでした。空いたお腹を満たし、トイレに行ったらおしまい、というのがわたしの休憩でした。

が、とある週明けの仕事始め、自分ではなんともないしいつも通りのつもりなのに、朝イチから上司に「お前、なんか変だぞ」と言われたのでした。「元気がない。大丈夫か?何があった?」と訊かれ、その翌日も「なんか変だ」、その翌日も「大丈夫か?もう今日は家に帰るか?」とまで言われるくらいになっており、それでも「え?いつも通りだよ?そんなに変?あはは」と笑っていました。自分では本当に何も変わったつもりはないので、変えることもできず。

で、仕事折り返しである木曜日、「お前、ちょっと好きなもん食べてこい。」とお小遣いを渡されました。「時間気にしなくていいから。ゆっくり休憩してこい。」と。

なんか悪いなぁ・・・と思いつつ、お気に入りのカフェに行って、これ食べたいなぁと思ってたやつを食べることに。

カフェには数人いて、わたしはひとりでただ座って、ご飯に着手。食べ始めて1/4くらいでもうお腹いっぱいになって、ここ好きなんだけど店員さんが冷たいんだよなぁとか思ったりして、なんだか気分が沈んできて、でも匙を動かし続け、こんなお腹いっぱいになってしまった。。と思いつつも平らげ、休憩してみたけどあんまり変わらなかったなぁ、とモヤモヤしながらパン屋に戻ったのでした。

モヤモヤとは裏腹に、パン屋に戻って勤務を再開したら全然気分が違う!!!!!めちゃくちゃスッキリしている!!!!!おぉ、わたしこれまで確かに元気なかったな。元気ないけど元気にならなきゃいけないけど、カラ元気にすると空回りするから元気を節約しながら接客してたな、と妙な気付きを得ました。

「休憩で何かしたわけじゃないけど、全然違うわ。わたし元気じゃなかった。」と上司にお礼すると「だろ?お前、なんか「うはぁ・・・・・」って感じだったぞ」と、電池の切れた某社のアンドロイドを彷彿とさせるジェスチャーをされました。翌日からは「今日は元気そうだ!」と喜ばれ、わたしも再び元気に接客できるようになったのでした。

それからは「わたし、ちゃんと休憩取ることにする」と宣言し、お腹を満たす + 用を足すに加えて、ボーっとしたり、ストレッチしたり、友達にチャット返信したり、というのをするようになりました。休憩場所も、それまでは即座に接客に戻れるカウンター裏だったのですが、パン屋の外にある吹き抜けや、パン屋の事務所に変えました。近くに住んでる友達に電話してカフェに行くことも。

たまーに、忙しいときにはやっぱり「1分でも早く戻らなければ」精神が働き、早めに戻ってしまうのですが、すると「早すぎるだろ!もうちょっと休憩してろ!」と言われてまた休憩に戻されたり、休憩に入るついでにマグを片付けたり、パンを整頓したりすると「お前、休憩だろ?働くな!俺がやっとくから!」と追い出されたりするのでした(って言ってそのままだったりするけど)。

そんなこんなを経て、休憩のときは休憩しよう、と思うようになりました。体力的にも精神的にも疲れが溜まってくので、リフレッシュして元気に仕事できるようなるためにも休憩って大事ですね。わたしがいなくて大丈夫かしら、なんて自惚れた考えもしないように、引き続き同僚を頼ることにしようと思いました。メリハリ大事。