ミュンヘンとコロナとわたし(2)カード払いか現金か
コロナに対する人々の反応は様々です。相変わらずパン屋で働いているとそれがよくわかる。
わたし
あんまり気にしてない。けど念入りに手を洗うのが楽しくなってきた。バイエルン州知事とかメルケル首相とか、マスメディアのコロナに関する記事でドイツ語を勉強するのが楽しくなってきた。普段、空気中にはどれくらいの菌が浮遊してるのかとか、他人と1.5mの距離を取るようにというアドバイスはどれくらい効果があるのか、友達と会ってて問題ないか、大人数家族の場合は意味があるのか、などなど色んなことに興味が出始めた。
お客さん
がっつりマスクをしてた人が1名。
ゴム手袋をしてた人が数名。
銀行強盗・ギャングみたいにネックウォーマーの延長っぽく鼻口周りを覆ってる人が数名。「現金の接触を軽減するために、できればカード支払いでお願いします」と勧めると、
- そうね!そうしましょう!
- いやーなんて便利なんだ。
- 代金ぴったり持ってるけど、カードのがいいの?
- まぁ、いいよ。
- 君は面白いことを言うね。
- カード支払いなんてしたことないわ。何をどうするの?
- 嫌だ。現金が汚れているというのは嘘だ。
- 嫌だ。カードだって現金と同じくらい汚れている。
- 嫌だ。君たちが手袋をするべきだ。
などなど。なんというか・・・これまで「感じの良いお客さんだなぁ」と思ってた人がカード支払いを提案しただけで猛烈に怒り出すのを見ると「おお」と思ったりします。
みんなストレス溜まってるんだなぁとか思ったり、ストレス下に置かれると本性見えるもんだなと思ったり、そいえばドイツ人で自分の思う通りにいかないと瞬間沸騰するんだよなと思ったり。
今日はあるお客さんとこんなん。
「現金の接触を軽減するために、できればカード支払いでお願いします」と伝えたら、
「カード支払いだと手数料掛かるんだけど」と言ってきた。
「できれば、なので現金でも構いませんよ」と言うと
「カードでいいよ」と言う。で、支払いが終わった後に
「カード支払いだと手数料が掛かるんだよ」とまた言ってきた。
「手数料掛かりませんよ」と言うと
「掛かるよ」と言う。できれば、と言ったし、現金でもよかったのに、と思って
「でき と言ったところで
「いいよいいよ」と遮られ。
「あの と言ったところで
「カード支払いだと手数料が掛かるんだよ」とかぶせられたので
「話を聞いてくれますか?」と言ってみたらこのセリフは聞いてくれた
「でき と言ったところで
「いいんだよ。でも手数料掛かるんだよ」
「あの でまた遮られ
「手数料は2,5 Euro掛かるんだよ」
「あ
「いいよいいよ」
「いいんだったらなんでそれわざわざ言うんですか」と言うのにかぶせて
「いいんだよいいんだよ」とかぶせられたので
「ご説明ありがとうございました」と言っておいた。
マジ謎。この人に限らず、ドイツ人て何か言わないと気が済まないんだよな。。。(それが潔くて気持ち良いんだけど)で、それが普通すぎて相手がどう思うかとかも当然気にしてないからわたしだけ黒い感情を抱えておしまい。ドイツ人て不思議。
ちなみにドイツ人は現金主義の人が多く、カード持ってても使ったことない人も多い。そんな人たちをここにカード差してください(といってチップが入ってない側を差しこまれたり)と案内したり、PINの入力画面で「何入れるの?誕生日?」と聞かれたり、「PINはnnnnだから君が入力して」ってニコニコ言われて、ニコニコしてしまったり。
気付き
現金が汚れている/カードも汚れている/手袋するべきだ/マスクするべきだ/家にこもるべきだ とか、
炭水化物は抜くべきだ/糖質を避けるべきだ/1日の総カロリーを減らすべきだ/1日2食にするべきだ/1日5食にするべきだ とか
まー、もー、誰が何を言って、誰が何を信じようと、もうそれが正しいっす。と思った。
結論
新たに興味も増えて楽しいこともあるけど、今週の仕事始まって3日で結構ストレス溜まってきた。街のみんなもそうなんだろうな、、、と思うし、このストレス下で普段通りに営業するって踏ん張り時だなと思う。こんなことドイツで経験できるってすごい。